葬儀バッグの中身必須持ち物リスト

2025年4月28日

急な訃報に接した時、慌てて準備をすることになりますが、その際に悩むことの一つが「葬儀に持っていくバッグの中身」ではないでしょうか。
何が必要で、何を持っていけば失礼にならないのか、考え出すと不安になるものです。
特に葬儀に参列する機会が少ない方にとっては、何から手をつけて良いか分からないかもしれません。
この記事では、そんな不安を解消するために、葬儀バッグの中身必須持ち物リストとして、必ず持っておきたいものから、あると安心なもの、そして持ち物に関するマナーや疑問まで、詳しく解説していきます。
これを読めば、いざという時にも落ち着いて準備を進め、心穏やかに故人をお見送りすることができるでしょう。
ぜひ最後までお読みいただき、葬儀への参列準備にお役立てください。

葬儀に持っていくバッグ選びの基本

葬儀に参列する際にまず考える必要があるのが、どのようなバッグを持っていくかということです。
普段使いのバッグでは、場にふさわしくない場合があります。
葬儀は故人を偲び、ご遺族に寄り添う場であるため、参列者の服装や持ち物も厳粛な場に配慮したものであることが求められます。
適切なバッグを選ぶことは、マナーを守り、失礼のない参列をするための第一歩と言えるでしょう。
どんなバッグが葬儀の場に適しているのか、大きさはどれくらいが良いのか、そしていつ頃準備しておけば良いのかなど、バッグ選びの基本について詳しく見ていきましょう。
葬儀用のバッグは、特別なものではなく、落ち着いたデザインと色のものであれば、手持ちのもので対応できる場合もありますが、いざという時に慌てないためにも、事前に確認しておくことをお勧めします。

どんなバッグがふさわしい？葬儀に適したデザインと色

葬儀にふさわしいバッグを選ぶ上で最も重要なのは、色と素材、そしてデザインです。
色は黒が基本となります。
光沢のない布製や革製が一般的で、エナメルやビニールなどの光沢のある素材や、爬虫類系の柄（ワニ革、ヘビ革など）は避けるのがマナーです。
デザインについては、華美な装飾のない、シンプルで控えめなものを選びましょう。
金具も目立たないものが好ましく、ゴールドなどの派手な色は避け、シルバーや黒、あるいは金具がないものが望ましいです。
ブランドロゴが大きく入ったものや、カジュアルすぎるデザインのバッグも葬儀の場にはふさわしくありません。
一般的に、弔事用のフォーマルバッグとして販売されているものが最も安心です。
これらのバッグは、黒無地で光沢がなく、装飾が控えめなデザインで作られています。
布製のバッグは、落ち着いた印象を与え、弔事の席に適しています。
革製を選ぶ場合は、ツヤのないマットな質感のものを選びましょう。
普段使いのバッグで代用する場合でも、これらの条件を満たしているか carefully 確認することが大切です。
例えば、黒いシンプルなトートバッグでも、素材やデザインが落ち着いていれば問題ありませんが、金具が派手だったり、カジュアルすぎる印象を与えるものは避けるべきです。

バッグの大きさはどれくらいがいい？必要な容量を考える

葬儀に持っていくバッグの大きさは、参列に必要な最低限の持ち物が収まる程度のものが適切です。
あまり大きすぎるバッグは、場所を取ったり、カジュアルな印象を与えたりするため避けた方が良いでしょう。
一般的には、手提げタイプで、A4サイズが入るか入らないか程度の大きさがよく選ばれます。
バッグの中に入れる必要があるものとしては、袱紗に包んだ香典、数珠、ハンカチ、財布、携帯電話、簡単な化粧直し道具などです。
これらの必須アイテムに加えて、季節によっては羽織るものや、体調を崩しやすい方であれば常備薬なども必要になるかもしれません。
これらのアイテムが無理なく収まり、かつ大きすぎないサイズ感のバッグを選ぶことが大切です。
小さすぎるクラッチバッグのようなものは、必要なものが収まりきらなかったり、サブバッグが必要になったりするため、あまり推奨されません。
必要な持ち物がすべて一つに収まる、適度な大きさのバッグを選ぶことで、受付での手続きや移動の際にスムーズに対応できます。
また、会場によってはクロークがない場合もありますので、常に手元に置いておけるような、邪魔にならないサイズ感が望ましいです。

葬儀用バッグを準備するタイミング

葬儀用のバッグは、急な訃報に備えて、喪服やその他の小物類と一緒に事前に準備しておくことをお勧めします。
いつ何時、訃報が届くかわかりませんので、いざという時に慌てずに済むように、日頃から準備をしておくことが賢明です。
特に、弔事用のフォーマルバッグは、普段使いのバッグとは異なる特徴があるため、必要になってから慌てて探すよりも、余裕のある時に選んでおくと良いでしょう。
デパートのフォーマルウェア売り場や、オンラインショップなどで手軽に購入できます。
喪服や数珠、袱紗など、他の弔事用小物と一緒にまとめて準備しておけば、いざという時に「あれがない、これがない」と焦る心配がありません。
もし、手持ちのバッグで代用することを考えている場合でも、事前にそのバッグが葬儀の場にふさわしいものか、必要なものがすべて収まるサイズかなどを確認しておきましょう。
急な準備で心に余裕がない時でも、事前に準備しておいたものがあれば、落ち着いて行動できます。

葬儀バッグに必ず入れたい必須の持ち物リスト

葬儀に参列するにあたり、バッグの中に必ず入れておきたい必須の持ち物があります。
これらは、受付での手続きや、焼香、読経の間など、葬儀の一連の流れの中で必要となるものです。
忘れ物があると、周りの方に迷惑をかけたり、自分自身が困ったりするだけでなく、故人やご遺族に対して失礼にあたる可能性もあります。
ここでは、葬儀バッグに必ず入れておきたい、いわば「これがないと困る」という必須アイテムを具体的にご紹介します。
特に重要なのは、香典、袱紗、数珠、そしてハンカチです。
これらのアイテムは、それぞれ葬儀の場で果たすべき役割があり、適切な準備と使用方法があります。
それぞれのアイテムについて、なぜ必要なのか、どのように扱うのがマナーなのかを詳しく解説します。
事前にこれらの必須アイテムを揃え、バッグに入れておくことで、安心して葬儀に参列することができるでしょう。

これだけは絶対に忘れてはいけないもの

葬儀バッグに入れるべき必須アイテムの中でも、特に重要度の高いものをいくつか挙げます。
まず、何よりも大切なのが香典です。
故人への弔意を示すとともに、ご遺族の負担を少しでも軽減するためのものです。
香典は必ず袱紗（ふくさ）に包んで持参するのがマナーです。
袱紗は、香典袋が汚れたり折れたりするのを防ぎ、相手への敬意を示す役割があります。
色は紫、紺、緑、グレーなどの寒色系が弔事に適しており、慶弔両用で使える紫色の袱紗が一つあると便利です。
次に、数珠です。
数珠は仏式の葬儀において、念仏を唱える際に手にかけたり、合掌する際に使用したりする仏具です。
宗派によって数珠の形や持ち方が異なる場合もありますが、一般的には略式数珠を持っていればどの宗派の葬儀でも問題なく使用できます。
数珠は仏様や故人との縁を結ぶ大切なものとされており、貸し借りをするものではありません。
個人のものとして、きちんと用意しておくべきアイテムです。
また、涙を拭うためのハンカチも必須です。
色は白や黒、紺などの地味な色を選び、派手な柄や装飾のないものを用意しましょう。
これらのアイテムは、葬儀への参列において欠かせないものであり、事前にバッグに入れておくことで、当日の慌ただしさの中でも忘れずに済みます。

香典や袱紗（ふくさ）の正しい扱い方

香典は、お通夜または告別式の受付で渡すのが一般的です。
香典袋には、薄墨で氏名と金額を記入します。
金額は故人との関係性や自身の年齢によって異なりますが、一般的には友人・知人の場合は5千円～1万円、親族の場合は1万円～10万円程度が目安となります。
金額の数字に「4」や「9」が入る金額（4千円、9千円など）は避けるのがマナーです。
香典袋を袱紗から取り出す際は、受付の方から見て表書きが読める向きにし、両手で丁寧に渡します。
袱紗は、慶事では右開き、弔事では左開きにして包むのが一般的です。
紫色の袱紗は慶弔どちらでも使えるため便利ですが、弔事専用の紺色や緑色の袱紗を使用しても構いません。
受付で香典を渡す際は、「この度は心よりお悔やみ申し上げます」といったお悔やみの言葉を添えるのが丁寧なマナーです。
袱紗は、香典袋を包むだけでなく、受付で記帳する際に下に敷く台としても使用されることがあります。
そのため、バッグの中で香典袋をむき出しにしておくのではなく、必ず袱紗に包んで持参し、受付で丁寧に袱紗から取り出すようにしましょう。
袱紗の扱い方一つで、故人やご遺族への敬意を示すことができます。

数珠の選び方と持ち方

数珠は、仏式の葬儀において非常に重要な役割を果たす仏具です。
数珠を持つことは、煩悩を払い、心を清めるといった意味合いがあります。
数珠には、宗派によって形が決まっている「本式数珠」と、どの宗派でも使える「略式数珠」があります。
一般の参列者であれば、略式数珠を持っていれば失礼にあたることはありません。
略式数珠は、珠の数が108個の主珠に親珠、四天珠などが組み合わされたものが一般的ですが、最近ではデザイン性の高いものや、パワーストーンを使用したものなど様々な種類があります。
ただし、葬儀の場では派手な色や装飾の数珠は避け、落ち着いた色のものを選ぶのが良いでしょう。
数珠の持ち方にはいくつかの方法がありますが、最も一般的なのは、合掌する際に左手の親指と人差し指の間に数珠をかけ、房を下にして持つ方法です。
親指で軽く押さえるようにすると安定します。
また、移動中など合掌しない時は、左手の親指以外の四本の指にかけ、房を下に垂らして持つのが一般的です。
数珠は、自分自身の分身とも言われる大切な仏具ですので、丁寧に扱い、決して床や畳の上に直接置かないようにしましょう。
バッグに入れて持ち運ぶ際は、数珠袋に入れるのが望ましいです。
数珠袋に入れておけば、数珠が傷つくのを防ぐことができますし、バッグの中で他のものと絡まる心配もありません。

涙を拭うハンカチやティッシュ

葬儀の場では、故人との別れを惜しみ、涙することがあります。
そのため、涙を拭うためのハンカチは必須の持ち物です。
色は白が最も一般的ですが、黒や紺、グレーなどの地味な色でも問題ありません。
柄は無地が基本で、レースや刺繍なども控えめなものを選びましょう。
タオル地のハンカチは吸水性に優れていますが、フォーマルな場では綿や麻などの布製のハンカチの方がより丁寧な印象を与えます。
ハンカチは、いざという時にすぐに取り出せるように、バッグの内ポケットなどに入れておくと良いでしょう。
また、ハンカチだけでなく、ポケットティッシュも持っていくことをお勧めします。
特に冬場などは鼻水が出やすかったり、ハンカチだけでは足りない場合もあります。
ティッシュを使う際も、個包装のままではなく、中身だけをハンカチで包むなど、目立たないように配慮するとより丁寧です。
香典や数珠のように儀式的な意味合いはありませんが、参列者自身の身だしなみを整え、落ち着いて故人を見送るために、清潔なハンカチやティッシュを用意しておくことは、とても大切な準備の一つと言えます。